帯状疱疹ワクチン

■　帯状疱疹ワクチンについて

帯状疱疹ワクチンには現在2種類あります。接種回数、効果、副作用、価格に違いがあります。今回定期接種がはじまることにより接種金額も以前よりは割安になりました。以前よりある水痘ワクチンは皮下注で、1回接種で4,950円、最近はじまったシングリックスは筋肉注射で、2回接種で36,300円です。副作用については、インフルエンザワクチンとコロナワクチンの違いをイメージするとよいでしょう。☛
ご自分が新潟市の補助該当者かご不明な方は保健所にお問い合わせください

ご注意
ワクチン予約後のキャンセルはできませんので、2種類のワクチンのどちらかをお決めの上予約してください。どちらか決めかねている方で医師にお尋ねになりたい方は通常診療にて行いますが、診察料が発生します。また、受付、医師への電話相談は外来患者診察中に割り込むことになるのでご遠慮ください。

■　使用するワクチンの種類とそのスケジュール

　帯状疱疹ワクチンには生ワクチン、組換えワクチンの2種類があり、いずれか1種類を接種します。
　各ワクチンは、接種回数や接種方法、接種スケジュール、接種条件、効果とその持続期間、副反応などの特徴が異なっています。接種を希望される方は、下記を参考にして接種するワクチンをご検討ください。

○　生ワクチン　（皮下注射）

皮下に1回接種します。価格は１回4,950円（補助あり）、8,400円（補助なし）

○　組換えワクチン　（筋肉注射）

　2か月以上の間隔をあけて2回筋肉内に接種します。価格は１回18,150円、2回で36,300円（補助あり）、1回22,000円、2回で44,000円（補助なし）
　病気や治療により、免疫の機能が低下したまたは低下する可能性がある方等は、医師が早期の接種が必要と判断した場合、接種間隔を1か月まで短縮できます。

■　ワクチンの効果

いずれのワクチンも、帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められています。

帯状疱疹に対する効果	生ワクチン	組換えワクチン
接種後1年時点	6割程度の予防効果	9割以上の予防効果
接種後5年時点	4割程度の予防効果	4割程度の予防効果
接種後10年時点	―	7割程度の予防効果

合併症の一つである、帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上と報告されています。

■　ワクチンの安全性

ワクチンを接種後に以下のような副反応がみられることがあります。
頻度は不明ですが、生ワクチンについては、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、組換えワクチンについては、ショック、アナフィラキシーがみられることがあります。

主な副反応の発現割合	生ワクチン	組換えワクチン
70%以上	―	疼痛*
30%以上	発赤*	発赤*、筋肉痛、疲労
10%以上	そう痒感、熱感、腫脹、疼痛、硬結*	頭痛、腫脹*、悪寒、発熱、胃腸症状
1%以上	発疹、倦怠感	そう痒感*、倦怠感、その他の疼痛

＊：ワクチンを接種した部位の症状　　　各社の添付文書より厚生労働省において作成。